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レンタカーの割り勘利用は白タク?

レンタカーを利用者みんなで割り勘で利用する事は、よくある事です。仲間同士で旅行に出かけた際に、レンタカーを利用するときは、公平に割り勘で利用します。
 
例えば二人で旅行に出かけ1万円のレンタカーを利用する際に、友人から5千円をもらい僕の五千円を合わせて、1万円でレンタカーを借ります。レンタカーの借受契約は僕の名前で行うとします。
この行為が、どうして白タク行為に該当する恐れがあるのでしょうか。
白タク行為とは、簡単に言えば、自動車を運転して誰かを移送し、そのサービスの代価を受け取る事です。
先述の割り勘利用の例を改めて検討してみましょう。
少し見方を変えると、先の例は次のようにみることができます。
つまり、僕が1万円を払って、レンタカーを借受ます。そして、そのレンタカーを僕が運転して、友人を乗せてあげることで5千円受け取っているとみなすことが可能です。こう見れば、僕は友人から五千円を受け取る白タク行為を行っていると言えます。
レンタカー契約をする際は、何人で借りようとも、契約上の借受人はそのうちの一人です。この状況であれば、借受人が車を運転する事で、その他の人から運賃を貰っているとの解釈も可能です。
結論をいえば、レンタカーの割り勘利用は白タク行為に該当する恐れがあります。
この行為が、違法行為に当たるかどうかは、「業として」行っているかどうかによります。「業として」行っているとみなされれば違法行為です。
「業として」行っているかどうかの判断は、反復継続意志・事業規模・不特定多数などの点から線引きされ利用ですが、明確なラインがあるわけではなく個別の状況に即して判断されます。
旅行に出かけて1回の割り勘利用ならセーフだけど、何度も行っていればアウトとの判断を下されるかもしれません。また、ネット上で呼びかけて、ある「聖地」に出かける際に、レンタカーを割り勘利用したら、この場合もアウトと判断されるかもしれません。
結局、違法行為に該当するかどうかは、行政や司法の判断によります。
ちなみに罰則は、3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金です。決して軽くはありません。さらにこの状況で交通事故が関与しているような場合、違法行為としてレンタカーの車両保険が適用されないなどの事態が最悪起こることもあるかもしれません。
責任は、レンタカー契約の借受人として署名したものが大きく被ります。
 
以上は、理不尽な状況ですが、レンタカーの割り勘利用は非常に危うい行為です。
僕たちが日常でレンタカーを割り勘利用できるのは、お国の「お目こぼし」のおかげです。